翻訳業を続けていくうえで、文法事項の復習は必須です。
特に特許翻訳のような独特のルールがあるなかで翻訳していると、ときどき一般的な文法がわからなくなることがあります。
そのほかにも長く翻訳を続けているとだんだんと自分のやり方が強くなり、かたよりが出てきてしまうのを感じるので、定期的に復習して基本に立ち返るようにしています。
今回は、これまでの英語学習においても、翻訳者になってからも使えるおすすめの文法書をご紹介します。
おすすめの英文法書
ENGLISH GRAMMAR IN USE
世界でベストセラーとなっている英文法書です。
左ページに文法事項の解説、右ページに問題という作りになっており、勉強したらすぐ問題を解いて理解度を確認できます。
GRAMMAR IN USEにはさまざまな種類があり、ENGLISH GRAMMAR IN USEは中級程度のため、内容もそう難しくありません。
英文法のおさらいに最適です。
ADVANCED GRAMMAR IN USE
ENGLISH GRAMMAR IN USEでは簡単すぎるという方にはこちら。上級編になります。
徹底例解ロイヤル英文法
高校生の頃から文法書はこれ一択!というくらい気に入っています。
例文が会話で実際に使えるようなカジュアルなものがたくさんあり、SNSやインターネットで簡単にそういった情報が手に入れられなった私の高校生時代にはとても新鮮に映りました。
それでいて、かなり細かい文法事項まで説明されており、翻訳者になってからかなりマイナーな文法について確認するのにも使えるほど万能な一冊です。
ちなみにこちらは文法書に合わせた問題集も発売されています。
また、ロイヤル英文法シリーズでこちらもあります。
表現のための実践ロイヤル英文法
何冊読めばよいの?
文法書はどれも同じことを書いているようですが、レベルによって、また力を入れるポイントによって、少しずつ内容が変わってきます。
何冊も読む必要はないと思いますが、ベーシックレベルと応用レベルの2冊を読むのがおすすめ。
できれば、どちらかは英語で書いてあるものを読むとさらに理解が深まります。
まとめ
文法事項はしばらく使わない文法から徐々に忘れていきます。
特に特許翻訳ではよく使われる文法が決まっている一方で、仮定法などほとんど使われない文法もたくさんあります。
使わないのなら覚えていなくても良い、という考え方もありますが、私は翻訳者として表現方法にできるだけ多くの選択肢を持っていたいです。
そのために文法は必要不可欠。だから定期的に文法書を読み返して、いつのまにかこぼれ落ちていた文法事項を拾い集めています。
翻訳に関するおすすめの本はこちら。