【フリーランス翻訳者】確定申告のしかた

毎年年末が近づくにつれ、頭に「確定申告」の文字がちらついてきます。

確定申告を自分で行っているフリーランスにとっては少し気の重くなる時期ではないでしょうか。

Miyako
何年やっても正直めんどうではありますが(笑)、だんだん慣れてきます!
目次

確定申告でフリーランス翻訳者がすべきこと

同じフリーランス翻訳者でもクライアントが個人か企業かによって確定申告ですべきことは変わります

  1. 確定申告…納税額を計算して申告し、納税すること
  2. 還付申告…おさめすぎた所得税を返してもらうこと

翻訳会社などの企業と契約して仕事を受注するフリーランス翻訳者の場合は、あらかじめ源泉徴収がされた売上を企業から受け取っています

つまり、源泉徴収をされているフリーランス翻訳者はすでに所得税を支払っているため、確定申告では払いすぎた所得税を返してもらうための「還付申告」をすることになります。

一方、個人がクライアントの場合は源泉徴収がされないため、「確定申告」を行うことになります。

確定申告と還付申告のちがい

還付申告も確定申告も、同じ「確定申告書」を使用するため、手続きのしかたは同じです。

ただし、申告期間が異なります。確定申告の場合は、原則として翌年2月16日から3月15日までであるのに対し、還付申告は翌年1月1日から5年間行うことができます。

Miyako
でも、還付申告なら少しでも早く返してもらいたいですよね。できるだけ早めに申告しましょう

このようにフリーランスが行う確定申告は実際は2つの場合があるのですが、上記した通り手続きとしては同じため、以降の説明ではまとめて「確定申告」として説明していきます。

確定申告書類の作成と提出方法

確定申告書類の提出方法は3つあります。

  1. e-Taxで申告
  2. 郵便又は信書便により所轄税務署に送付
  3. 所轄税務署の受付に提出、もしくは時間外収受箱への投函

上記のいずれの方法で提出してもよいです。

e-Taxで提出するのがおすすめな理由

確定申告書類は直接、郵送、またはe-Taxのいずれの方法で提出してもよいのですが、e-Taxで提出するのがおすすめです。

理由は以下の通り。

  • 作業が自宅で完結する
  • 青色申告で最大の65万円の控除が受けられる
  • 所得税が還付されるまでの期間が短い(還付申告の場合)

青色申告をしている場合、通常は55万円が控除額となっていますが、e-Taxによる申告または電子帳簿保存を行うと、最大の65万円の控除が受けられるようになります。

電子帳簿保存を行って65万円の控除を受けることもできますが、仕訳帳及び総勘定元帳について優良な電子帳簿の要件を満たしている必要があり、また法定申告期限までに届出書を提出することが必要となります。

優良な電子帳簿の用件

  1. 訂正等の履歴が残ること
  2. 帳簿間で相互関連性がある
  3. 検索機能がある
  4. モニター、説明書を備え付けること など

このように、電子帳簿保存をおこなうには手続きが色々あります。

Miyako
e-Taxで確定申告するほうが、より手軽に65万円の控除を受けることができると思います。

ただし、e-Taxで確定申告を行うにはマイナンバーカードが必要です。

確定申告に必要なもの(e-Taxでおこなう場合)

e-Taxでおこなう場合、確定申告に必要なものは

  • パソコンまたはスマホ
  • カードリーダー
  • マイナンバーカード
  • 確定申告作成ソフト

になります。

確定申告はパソコンでもスマートフォンでも行えます(スマートフォンは対応機種のみ)。

e-Taxで確定申告する場合はマイナンバーカードが必要です。

パソコンからe-Taxを行うには、マイナンバーカードを読み込むためのカードリーダーも必要になります。

確定申告書類の作成は知識がない人にはなかなか難しいため、作成ソフトを使用することをおすすめします。

\私はこちらの2014年版を毎年使っています/

上記の本はフリーランスの先輩から教えてもらって使い始めました。

シンプルでフリーランス用に分かりやすく作られているため、今まではずっとこの本についてきたソフトを使用して作成していました。

e-Taxについて詳しくはこちら↓(国税庁のホームページへ)

確定申告の流れ

実際の確定申告の流れは以下の通りです。

  1. e-Taxソフトをインストールして起動
  2. 利用者ファイルを作成
  3. 納税用確認番号と電子証明書の登録
  4. 確定申告用書類を作成、またはソフトで作成したファイルをアップロード
  5. 電子署名と電子証明書を添付
  6. 申告書データを送信

確定申告までにフリーランスがすべきこと

確定申告の時期になるまでにフリーランスがしておくべきことがいくつかあります。

領収書・レシートの保管

経費として計上するためにはレシートや領収書が必要になります。どちらもない場合は「支払伝票」を自分で作成して保管しておきます。

帳簿の作成

帳簿の作成を行います。エクセルなどで自分で作成してもよいですが、ソフトを使用して作成するほうが簡単にできます。

初めて申告する人は…

初めて確定申告をする方は、まず1冊確定申告に関する本を読むことをおすすめします。

フリーランス&個人事業主のための確定申告 改訂第17版

以下リンクから試し読みもできます。

【2021-2022年度版】フリーランスのための超簡単!青色申告 事業所得用・申告ソフト付(Windows用・ダウンロード版)

確定申告書類作成用のソフト付きならこちらがおすすめ。

Miyako
私はフリーランス1年目~8年目までこの本とソフトを使用して確定申告をしました。シンプルで分かりやすいです。

お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!

こちらも試し読みができます。

実際の確定申告作業は会計ソフトを使用しておこなうとしても、基礎知識を持たないままでは危険。

一冊で良いので読んでみて、確定申告の流れ、経費や税金の控除のことを学んだほうがよいです。

まとめ

1年目は徹夜で1日半かけて確定申告作業をしました。途中でもうできないんじゃないかと絶望しながらの作業でした。

2年目も3年目もどうやっても計算が合わず、何度も何度も見直して1日がかりで作業しました。

そんな私でも数年後にはだいぶ慣れました。

確定申告はフリーランスにとって大事な業務のひとつです。

もちろん税理士さんにお任せすることも可能ですが、店舗を構えるような職種と違い、基本的に在庫も売掛もない翻訳者は帳簿もシンプルなので、自分でおこなう人が多いです。

そのために良い書籍やソフトがたくさんありますので、上手に利用して自分に合った方法を見つけて少しずつ慣れていきましょう。

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